4月27日に、「上海財経大学日本語学サロン――誤用・対照対照・認知」学術シンポジウムが上海財経大学外国語学院日本語学科にて開催された。サロンの研究テーマは「誤用・対照・認知」である。学内外から8人の研究者が発表し、参会者とともに熱心な議論と検討が行われた。

サロンは復旦大学外文学院や研究者の方々の多大なご協力によるものであった。杭州師範大学教授の王忻氏、別府大学名誉教授・日本語類型学研究会会長の松本泰丈氏、および上海外国語大学教授の盛文忠氏がそれぞれ、「誤用・対照・認知――言語研究モデルの探究」、「語彙的な意味の記述にあたって」、「アジア地区のSOV言語の数量名詞構造」という演題で、誤用分析、日本語学、言語類型論の視点から、長期にわたる研究をまとめて基調講演を行った。参会者にとって裨益するところ多大であった。


三氏以外に、上海理工大学毛偉博士、復旦大学楊暁敏博士、趙彦志准教授 、上海財経大学穆欣博士、呂雷寧准教授も研究発表を行った。内容はそれぞれ認知言語学、日中対照、第二言語習得、日本語教育の分野にわたるもので、それぞれ現在の研究課題について、異なった研究視角や新しい研究方法による成果を発表した。
発表後の質疑応答の時間においては、発表者やサロンに参加した上海の多数の大学教師、学生が発表内容についてだけでなく、論文執筆や投稿経験、研究手法などをめぐって活発な議論と意見交換を展開した。今回のサロンは、午前9時半から18時まで行われ、会終了後もなお、教師学生の交流が続いた。
今回のサロンの開催は、異なる分野の研究者の研究交流の橋渡しをし、他の分野の研究手法の導入など、各参会者の今後の研究や課題の進展に示唆と助力を与えることができるものとして評価された。
(文作成:穆欣、協力作成:呂雷寧、写真提供:任婧)
